「しまなみ海道」涙のリタイア
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月末の連休を利用して、4度目の自転車ツーリングに出かけます。宿もフェリーも既に押さえました。あとは体調の管理と好天を祈るだけ。 |
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| 初日(9月21日) 福岡市〜山口県周南市 | |
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ロングツーリングとなりますので、7時に自宅を出ました。国道3号線を北上し、門司を目指します。左は、関門トンネルの人道入り口。エレベータでトンネルまで降りていきます。自転車は通行料20円です。 右は人道の中です。驚いたことに、ここでウォーキングしている人とたくさんすれ違いました。暑さの厳しい外よりはいいのかもしれません。この日も、とんでもなく暑かった。 |
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いよいよ本州、山口県へと入ります。 120q過ぎあたりから、かなり危ない状態に陥りました。水分を身体が受けつけません。全身にケイレンを起こしながら、ようやく周南市に到着しました。残念ですが、身体に対するダメージが大きすぎます。ここでリタイアを決意しました。新幹線でいったん帰宅し、自転車は後日車でひろいにいくことにしました。 以下、このようになってしまった原因などについて記しておきます。 本日の走行距離188.54q、平均時速20.8q、最高時速43.4q。 |
| リタイアの原因などについて(思いあたる節) | |
★ 意欲がわかない 今回のツーリングは、出発前にワクワク感をまったく覚えませんでした。今思えば、この夏の暑さのダメージが残っていて、身体が走ることを拒否していたのかもしれません。 ★ オーバーペース かなり長めのツーリングになることはわかっていましたので、いつもより速くこぎ出しました。北九州までの60qは、一度も休憩を取っていません。 ランニングの時もそうですが、体調の悪いとき、十分な練習が積めていないときほど、入りのスピードが速くなり失速してしまします。 失速だけならいいのですが、今回の場合、大変危険な状態にまで陥りました。 ★ 距離計測のミス 福岡市から門司までの距離は、「国土交通省 九州地方整備局 九州幹線道路調査事務所」のホームページによれば、66qほどです。ところが実際には、これよりも20q以上長く、本州に入る前に、今日は190q近く走らなければならないことを覚悟しなければなりませんでした(このデータは、どうもおかしいような気がするのですが・・・。恨んだところで、時既に遅しです)。こうなると次第にスピードも上がり、休憩もおろそかになります。 ★ 水分補給のタイミング 体育教師ですから、運動中の給水の重要性についてはよく理解しているつもりでした。しかし、数百メートル間隔で自動販売機やコンビニエンスストアが並ぶ道路事情にすっかり慣れ親しんでいると、思わぬ所に落とし穴が待ち受けていることを今回経験しました。 山口に入り国道2号を東に走りましたが、なぜだかわからないのですが、コンビニはほとんどなし、頼りの自販機もまばらで、せっかくたどり着いても売り切れということもありました。コンビニがないのには本当に困ってしまいました。 日陰もなく登りの多いコースにだんだんと体力を消耗していきました。給水しなければならないのはわかっているのですが、水を手に入れることができないのです。焦ります。焦るほど水が手に入る場所まで急ごうとし、ますます体力を消耗します。まさに、悪循環です。 |
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| 自転車の引き取り(9月23日) | |
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宿に預けたままにしてあった自転車の引き取りに行ってきました。自転車で走ったコースと同じコースをたどり、最期をむかえそうになった場所を写真に納めてきました。車で走っても4時間です。この暑さでは、ちょっと無理な計画だったかもしれません。 自宅から64キロ地点にあるホームセンターです。木陰で水分補給し、しばらく身体を休めました。行程が長いため、涼しいうちにできるだけ距離を稼いでおこうと、ここまでノンストップで走ってきました。今考えれば、オーバーペースだったのだろうと思います。 この後、交通量の多い国道3号で「立ち転け」してしまいました。左足をペダルから外し、着地しようとしたところ、バランスを崩して重心が右へ。あとは自転車と共に右側にポテリです。わかっていて転けるのは、本当にいやなものです。しかし、ビアンキ嬢は無傷でした。右膝を立てて愛車を守ったからです。右膝には血がにじんでいましたが、痛いより恥ずかしかったです。これも、後から考えればですが、既に疲労がたまっていたのかもしれません。 |
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最初に死にそうになった場所です。 コンビニエンスストアや自動販売機がいやというほどある環境に慣れてしまうと、水が手に入らない状況など考えも及びません。ところが、山口県内の国道2号はかなり山の中を走る道路で、山中にはいるとコンビニなど1軒もありません。 今すぐ水分を補給しないとまずいと思うのですが、コンビニや自販機がない。無理しても、自販機を目指して炎天下走り続けざるを得ない状況に陥りました。そして、やっとたどり着いたのが、このうどん屋さん。 身体がおかしいという自覚症状はありませんでしたし、道路向かいにある店なので普段なら立ち寄らないのですが、かなり危ない状態におよんでいることは容易に想像できます。 店入り口横の自販機で水を購入しようとしたところ、突然目の前が真っ白になりました。立っているのがやっとの状態で、気を抜けば膝から崩れ落ちそうです。何としても水を手に入れ身体を冷やさないと。ところが、ペットボトルの水一本買うのに大変な苦労を強いられることに。手が震えてお金が投入できません。出てきたペットボトルを取り出し口からなかなか取り出せません。どうにかこうにか、合計4本(つまり2リットル)のよく冷えた水を手に入れることができました。 店の向かいにある木陰に倒れ込むように腰を下ろし、頭、顔、首筋、脇の下などに冷水をジャブジャブかけました。めまいは収まりましたが、今度はケイレンが全身を襲います。アゴの下、左手小指、腹筋、大腿部前部、大腿部後部、ふくらはぎ、左足の中指。このまま全身が動かなくなるのではないかとの恐怖に駆られます。 しばらく休んだところ状態はずいぶんよくなりましたが、目的地まではまだ70キロ以上もあります。不安です。 |
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もう無理です。決断しなければならないときと判断し、こちらに助けを求めることにしました。 ここで1日自転車を預かってもらい、20キロ先の宿にタクシーで向かおうと考えたのです。ところが、あいにく不在。「お気軽に、おいでませ」ではないのか?とブツブツいいながら、この先を案じます。 山中ですので、民家を探してうろつき回っても、状況が好転するかどうかはわかりません。もうよけいは走りは、1センチたりともしたくないのです。このまま野宿しようか。救急車を呼ぼうか。いろいろな考えが頭を過ぎります。とにかく日が完全に沈み、涼しくなるまで待ってみることにしました。 この後、涼しさに助けられてようやく宿に到着できました。真っ暗になってからの走りは楽でしたが、ダンプカーがビュンビュン横をとんでいく道路は、別の意味の怖さを味わいました。 途中のドライブインに、小銭入れを置き忘れたことに気づきますが、もう戻る元気などどこにもありません。1,000円ちょっと入っていたと思います。財布をなくすのは、私の人生において初めての体験です。そのような状況だったのだと思います。 小銭入れは確かに置き忘れた場所にありましたが、中身は空っぽでした。置き忘れた自分が悪いのですが、中身だけ抜くというやり方は我慢なりません。そんな人間がさわったものだと思うととても使えません。捨てました。 |
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ビアンキ嬢を車に乗せ、自宅へと向かいます。車に入るかどうか不安でしたが、かなり余裕があります。ということは、車に積んで目的地周辺まで出かけ、後は自転車での走りを楽しむこともできるわけです。 今回リタイアしてしまった「しまなみ海道」ですが、車をうまく使えば短期間で楽しめるのではないかと思えてきました。 近いうちに、必ずリベンジする! 写真右は、壇之浦パーキングエリアからみた関門大橋です。つくづく、無事でよかったと思いました。 |
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